2026.03.29
救えなかった夜
夜回りをしていると、
忘れられない夜があります。
直接出会った子どもだけではありません。
メールやSNSで、
相談をしてくる子どもたちもいます。
「つらいです」
「消えたいです」
そんな言葉が届きます。
やり取りを続けながら、
何とかつなぎとめようとします。
でも、
間に合わないことがあります。
あとから、
その子のことを知ることがあります。
薬を飲んでしまったこと。
オーバードーズだったこと。
あのとき、
別の言葉をかけていたら。
もっと早く気づけていたら。
そう思うこともあります。
けれど、
時間は戻りません。
夜回りは、
すべてを救える活動ではありません。
それでも、
あのとき届いた言葉は、
今も心に残っています。
救えなかった夜は、
忘れることはできません。
そしてその記憶が、
次の夜へと足を向かわせます。
同じ夜が、
今もどこかで続いています
