夜回り先生 水谷 修
公式ブログ

Osamu Mizutani Official BLOG

あの子の沈黙

夜の街を歩いていると、

言葉をほとんど話さない

子どもに出会うことがあります。

 

声をかけても、

うなずくだけ。

何かを聞いても、

小さく首を振るだけ。

 

ある夜、

駅の近くの広場で

一人の子どもに出会いました。

 

まだ高校生くらいでした。

声をかけると、こちらを見ましたが、

何も言いませんでした。

 

寒い夜でした。

 

私は、その子のそばに立ち、

しばらく、同じ場所にいました。

 

何も話さず、

ただ同じ時間を過ごしました。

 

やがてその子は、小さく頭を下げ、

何も言わないまま歩いていきました。

 

子どもたちは、言葉にできない思いを抱えていることがあります。

言葉にすると、壊れてしまいそうな思いもあるのだと思います。

 

あの子が、何を抱えていたのか、

それは、今でもわかりません。

 

けれど、あの夜の沈黙は、

私の中に残り続けています。

 

今夜もまた、夜の街を歩いています。

たくさんの声が届いています

現在、クラウドファンディングを通じて、

多くのご支援をいただいています。

 

本当にありがとうございます。

 

それと同時に、

たくさんのメッセージが届いています。

 

「今、生きていられるのは先生のおかげです」

「あの時、話を聞いて前に進むことができました」

「今度は親子で、このプロジェクトに参加させてください」

 

一つひとつの言葉に、

胸がいっぱいになります。

 

これまで続けてきたことが、

確かに誰かの人生につながっていたのだと、

改めて感じています。

 

そして今も、

この活動を必要としている子どもたちが、

全国にいます。]

 

こうして届く声に支えられながら、

これからも歩みを止めずに

続けていきたいと思っています。

 

もしよろしければ、

この活動を知っていただけたら幸いです。

一つの声が、また誰かへ

昨日、ブログに書いた

一通のメッセージ。

 

あの頃、高校生だった少女が

今は親になり、

自分の子どもに言葉を手渡そうとしている。

 

その話を読んで、

また何人もの方が

メッセージを送ってくりました

 

「私もあの本を読みました」

 

「私も当時、救われました」

 

「今度は自分が

 誰かに伝えたいと思いました」

 

そんな声が

少しずつ届いています。

 

一人の想いが

また別の誰かへ届き、

 

その声が

さらに広がっていく。

 

人の想いは、

こうして

つながっていくのだと思いました。

 

子どもたちの未来のために。

今、

たくさんの方が

このプロジェクトを支えてくださっています。

 

本当にありがとうございます。

あの頃の高校生が、親になって

昨日、こんなメールが届きました。そのままのせます。

 

—[当時高校生だった私が、今度は我が子に伝える番]—

 

ふと本棚を整理していたとき、

目が止まった

『夜回り先生』

 

そして、

このプロジェクトの投稿を見つけ驚いた

 

目頭が熱くなり

水谷先生の言葉をお借りしながら

我が子に

伝えたい想いが溢れた

 

どうか、このプロジェクトの想いが

たくさんの方に届きますように。

 

あの頃の高校生が

大人になり、親になり、

 

そして

次の世代の子どもたちへ

言葉を手渡してくれる。

 

——-

 

こんな嬉しいことはありません。

 

一冊の本が

一人の高校生に届き、

 

その言葉が

時を越えて

今、子どもへと渡されていく。

 

言葉は

人の中で生き続ける。

 

そう思うと、

とても嬉しくなりました。

 

新しい夜の街

現実の夜の街も、

もちろん今もあります。

最近話題になる

 

トー横

グリ下

栄など

 

私も何人もの少女を保護しました。

今もお預かりしている少女たちもいます。

OD、リストカット、パパ活、万引き・・・。

その背景には、どうしようもない孤独感があります。

 

けれど、そこに集まる子どもたちも、

辿っていけば、結局、SNSの中でつながっています。

 

夜の街は、

もう一つ増えました。

 

スマホの中の夜です。

 

子どもたちは、

その中で誰かに出会い、

誰かに傷つけられ、

誰かに救われることもあります。

 

そして今日も、

小さな声でこうつぶやきます。

 

「消えたい」

 

その声を、

私たち大人はどこで受け止めればいいのでしょうか。

 

私は、子どもたちに直接伝えたい。私の講演を通じて。

 

君たちは一人ではないと。

生きていてくれてありがとうと。