夜回り先生 水谷 修
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Osamu Mizutani Official BLOG

昨日は、彦根でした

昨日は、彦根総合高校での講演でした。

彦根総合高校、素晴らしい高校です。「総合」の名前通り、生徒たちが様々な専門教育を受けることのできる体制が作られていました。

昼食は、調理部門の先生であるシェフ手作りのイタリア料理をコースでいただきました。素晴らしい調理室、どんなホテルの調理室と比べても遜色もありません。また、それを食べる食事室。まさにホテル並の豪華さでした。パスタは、オリキエッティー、耳たぶのように手作りされたパスタをゆでたてのブロッコリーをラグーとして合わせたものでしたが、その歯ごたえ、ゆで方、アーリオオーリオとのバランス。最高でした。鯖の松の実入りパン粉のローストも、最高の出来でした。ここから最高のシェフたちが巣立っていくでしょう。

 

生徒たちは、本当におとなしくまじめな生徒たちでした。良い出会いでした。

 

16日は、年頭のテレビ東京の番組のロケです。それまで二日、散髪をして少し休んで、体調を整えます。この二ヶ月、忙しすぎました。

昨日は、母校に

昨日は、私の母校、上智大学での「性被害防止を考えるシンポジウム」での、講演とシンポジウムでした。

性被害、許すことのできないことです。私の元にもたくさんの性被害にあった子どもたちや大人たちからの相談があります。

痴漢、暴行、親や兄弟からの性被害、教員からの性的な行為、たくさんの相談があります。その相談に対して、私は、いつも戦うことを勧めています。声をあげて、受けた被害を、警察や関係機関に訴え、そして加害者に、たとえ親であろうときちんと償わせることを勧めています。

性被害は、受けた被害者の心に大きな傷を残します。被害を受けたときにそれを我慢して、忘れることによって解決しようとしても、その心の傷は、いずれ表に出て、将来の人生に大きな影をもたらします。

戦うことは、大変なことです。語ることもつらいことを話さなくてはなりませんし、話した相手によっては、セカンドレイプともいうべき、ひどい扱いを受けることもあります。それでも、戦い抜いて、きちんと始末を付けておかなければいけないのです。

これを多くの人たちに話してきました。

 

これから京都に向かいます。明日は、京都で、この一年の挨拶回り、明後日は、彦根の高校での講演です。

自信を持つということ

みなさん、みなさんは自分に自信がありますか。今私は、自分に自信を持つことのできない人が増えていると感じています。当然だと思います。今、日本の多くの子どもたちが、家庭でも学校でも、いつも、「こんなこともできないのか」、「何をやっているんだ」、「こんな点数をとって」、「のろのろしない」、「しっかりしろ」、「がんばれ」などと、今の自分を否定され続けています。これが続けば、「自分はだめなやつだ」、「どうせ何をやってもむだ」、「自分なんていないほうがいいんだ」などと、自分の存在自体を否定的に考えてしまうでしょう。すべては、親や先生、私たち大人の責任です。私のもとには、このように育てられ、生きることの意味を見失った多くの子どもたちから、相談が来ます。みんな哀しいメールです。

みなさん一人ひとりに聞きたいことがあります。特に自分に自信を持つことのできない人に。あなたは、そんなにだめな人間なのですか。私は、そうは思いません。

みなさん、私は東日本大震災の直後、被災地、宮城県石巻市に行っきました。そこで、ある宗教団体の青年部の若者たちが、必死にがれきの片付けや被災した家の中の掃除をしていました。からだの大きい体力のある若者たちは、がれきの片付けを、女の子たちは、家の掃除をしていました。中には車いすの若者もいて、彼は、家の前の道路に直に座り、家から運び出されたゴミの中から、写真や使えるものを選別し、段ボールにつめていました。みんなに、「つらいかい」と聞いたら、彼ら全員が首を横に振りました。うれしかったです。彼ら一人ひとりが、自分への自信で輝いていました。みなさん、特に悩んでいる人たち、なぜ彼らが生き生きと輝いていたのかわかりますか。それは簡単です。自分たちが、困っている人たちのために何かをしている。それがきっとだれかを幸せにできる。自分たちの存在は、人のために役立っている。こう彼らが、自分自身について考えていることが、彼らの自信につながっているのです。

みなさん、みなさん一人ひとりは、宇宙にたった一人しか存在しない大切な宝物です。また、みなさんは、洋服は変えることができても、自分自身を捨てることはできません。自分から逃げることはできません。まずは、みなさん、人のために、何かをしてみよう。道路のゴミを拾う。バスや電車でお年寄りに席をゆずる。友達にやさしいことばをあげる。なんでもいいんです。返ってくる「ありがとう」のことばが、みなさんに自分自身への自信を、生きていることの意義と意味を必ず教えてくれます。多くの人が待っています。

 

報道について

みなさん、報道とは何か知っていますか。報道とは、政治や経済、社会で日々おきている事件や事実を、できるだけ早く、そして正確に、私たちに伝えることです。新聞や雑誌、テレビ、ラジオ、最近ではインターネットが、その役目を担っています。

これらの報道機関の中で、今、最も早く情報を伝えているのは、インターネットでしょう。次に、テレビ、ラジオ、そして新聞、最後が雑誌となるでしょう。

これには簡単な理由があります。インターネットのニュースは、二十四時間、一年三百六十五日、絶え間なく配信され続けています。常に最新の情報が、アップされてきます。テレビの場合は、一日に何度もニュースの時間があり、緊急の場合は、テロップなどでニュースを伝えることができます。それに対して、新聞は、朝刊と夕刊、一日に二回。しかも休みの日もあります。雑誌の場合は、週刊か月刊となってしまいます。

みなさん、今、インターネットのニュースだけで、報道に触れている人が増えています。私は、これには賛成できません。いや危険なことだと考えています。確かに、インターネットのニュースには、早さという武器があります。しかし、そのための限界もあり、最初の時点で確実に把握できる事実関係を報道しているにすぎません。その詳しい状況や背景を、何人もの記者が取材、検証し、また専門家がそれについて見解をきちんとのべる報道は、現在のインターネットニュースの環境では無理がありますし、それをしようとはしていません。みなさん、もしみなさんが、きちんとある事件について知りたい、政治や経済、社会の問題について知りたいと考えるのでしたら、インターネットのニュースだけでは不足です。きちんとテレビの報道で目で確認し、そして新聞報道で、できる限り正確に知り、そして、雑誌の報道で、専門家の意見や見解を聞くことが必要です。

また、みなさん、報道ほど恐ろしいものはありません。もしも、日本の報道機関がすべて、ある国について、あるいはある政党や、ある人について、問題点や悪いことを報道し続けたとします。これを報道の世界では、ネガティブキャンペーンといいます。それを鵜吞みにした多くの人が、その国や、その政党、その人を憎み嫌うことになってしまいます。実は、そのようなことを巧妙にしている報道機関も世界の中にはたくさんあります。

みなさん、お願いです。報道に興味を持ちましょう。それがみなさんの明日の力につながります。しかも、インターネット、テレビ、新聞、雑誌・・・、できる限り多くの報道に日々ふれる習慣を作りましょう。そして、それを家族や友人と語り合う習慣を。

 

岡山、北九州と回ってきました

3日(火)は、岡山県笠岡市での講演、5日(木)は、福岡県北九州市での講演でした。

岡山での講演会には、かつて関わった女性が元気にご主人と来てくれました。彼女の幸せそうな姿に、少しほろっとしました。

北九州市での講演は、毎日新聞社の主催でしたが、講演後、久しぶりに小倉で一杯飲みました。小倉の夜の町、かつてとは大違い、明るいきれいな町を若者たちが元気に過ごしていました。かつてこの町を支配していた暴力団は、一掃されたようです。

今年もあとわずか、もうひとがんばりです。