2019.12.09
自信を持つということ
みなさん、みなさんは自分に自信がありますか。今私は、自分に自信を持つことのできない人が増えていると感じています。当然だと思います。今、日本の多くの子どもたちが、家庭でも学校でも、いつも、「こんなこともできないのか」、「何をやっているんだ」、「こんな点数をとって」、「のろのろしない」、「しっかりしろ」、「がんばれ」などと、今の自分を否定され続けています。これが続けば、「自分はだめなやつだ」、「どうせ何をやってもむだ」、「自分なんていないほうがいいんだ」などと、自分の存在自体を否定的に考えてしまうでしょう。すべては、親や先生、私たち大人の責任です。私のもとには、このように育てられ、生きることの意味を見失った多くの子どもたちから、相談が来ます。みんな哀しいメールです。
みなさん一人ひとりに聞きたいことがあります。特に自分に自信を持つことのできない人に。あなたは、そんなにだめな人間なのですか。私は、そうは思いません。
みなさん、私は東日本大震災の直後、被災地、宮城県石巻市に行っきました。そこで、ある宗教団体の青年部の若者たちが、必死にがれきの片付けや被災した家の中の掃除をしていました。からだの大きい体力のある若者たちは、がれきの片付けを、女の子たちは、家の掃除をしていました。中には車いすの若者もいて、彼は、家の前の道路に直に座り、家から運び出されたゴミの中から、写真や使えるものを選別し、段ボールにつめていました。みんなに、「つらいかい」と聞いたら、彼ら全員が首を横に振りました。うれしかったです。彼ら一人ひとりが、自分への自信で輝いていました。みなさん、特に悩んでいる人たち、なぜ彼らが生き生きと輝いていたのかわかりますか。それは簡単です。自分たちが、困っている人たちのために何かをしている。それがきっとだれかを幸せにできる。自分たちの存在は、人のために役立っている。こう彼らが、自分自身について考えていることが、彼らの自信につながっているのです。
みなさん、みなさん一人ひとりは、宇宙にたった一人しか存在しない大切な宝物です。また、みなさんは、洋服は変えることができても、自分自身を捨てることはできません。自分から逃げることはできません。まずは、みなさん、人のために、何かをしてみよう。道路のゴミを拾う。バスや電車でお年寄りに席をゆずる。友達にやさしいことばをあげる。なんでもいいんです。返ってくる「ありがとう」のことばが、みなさんに自分自身への自信を、生きていることの意義と意味を必ず教えてくれます。多くの人が待っています。
