夜回り先生 水谷 修
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Osamu Mizutani Official BLOG

鹿児島から戻りました

昨日は、鹿児島市で、厚生労働省薬物乱用防止九州大会での講演でした。たくさんの方々が、参加してくださいました。感謝です。

また、鹿児島実業高校新体操部の生徒たちのエクシビション、素晴らしかったです。

 

実は、私は、十五年前から、ずっと鹿児島にある「三洲堂」というテーラーで、ワイシャツを作っています。職人さんたちの素晴らしい仕事。確かに一枚の値段は高いですが、長く着れますから、結果的には、安いシャツを買うのと大差ありません。この十五年、最初の時の採寸で作り続けてきたのですが、さすがに年をとって体型が変化し、どうしても採寸し直す必要がありました。ひさしぶりに「三洲堂」に行きましたが、ほれぼれする良い生地がたくさん並んでいました。お小遣いをためて、次は、スーツを仕立てようと思います。

 

鹿児島市、昨日今日と大変でした。桜島が数回噴火し、轟音と共に大量の火山灰が舞い降りてきました。道を歩いていてコートの肩口が灰色に。道は、車が通るたびに灰が舞い上がり、目や鼻や口に。鹿児島市の人たちのご苦労がよくわかりました。

今日は今日で、大変な雨と雷。鹿児島空港は、一時停電しました。また、飛行機の何便かも飛べませんでした。私の乗る羽田便は、運良く動いてくれました。

 

明日は、一日休日。明後日からは、沖縄、石垣島、宮古島の連続講演が始まります。

恥を知る

私は、三歳で、父を亡くしました。母一人では、私を育てることができず、私は、3歳から小学校の終わりまで、東北山形の寒村で、祖父母に育てられました。祖父は剣道の達人、祖母は、元海軍の従軍看護婦、明治生まれの厳しい人たちでした。その祖父母から常に教えられたことがあります。それは、恥を知る人となれということでした。

人に嘘をつくこと、人のものを取ること、人をいじめること、困っている人を助けないこと、救いを求める人を救わず逃げること、だらしない、あるいは派手な服装をすること、目上の人に生意気な口調で話すこと、幼いときから、一つひとつ恥ずかしい行いを教えられました。それは、厳しかったです。五歳の時でした。貧しい生活の中で、おなかがすいて、お隣の畑のイチゴを一つ盗って食べてしまいました。当然口が赤くなります。祖母が、口を怪我したのと目をとめ、万事休す。祖父母は、怒りました。「私たちは、どんな貧しくても、人さまのものを盗る子に、おまえを育てたおぼえはありません」私を連れてお隣の家に行き、三人で土間で土下座をして謝りました。でも、次の日には、食卓の上に新聞紙でくるまれたたくさんのイチゴが。祖母が、自分の着物を売って、そのお金で買ってくれたものでした。涙味のしょっぱいイチゴになってしまいました。

みなさん、今、私が恐れていることがあります。子どもたちだけではなく大人も、私たちの国日本で、この恥を忘れた人たちが、どんどん増えていることです。国民から選ばれ、私たちの国を任されている人であるにもかかわらず、平気で自分の言ったことを否定したり、嘘をつく政治家たち。日本各地で多くの人たちが、仕事を失ったり、不安定な収入で、生活に困っているにもかかわらず、自分の党や自分の地位を守るため政争に明け暮れる政治家たち。社員や社員の家族、下請け会社の人たちが、どんなに苦しもうと、自分の会社と自分を守ろうとする企業経営者たち。子どもたちの中にもいます。だれかをいじめても、平気でいる子どもたち。平気で、お店で万引きをくりかえす子どもたち。勉強を学ぶ場であるはずの学校に、化粧をして、そして短いスカートで行く子どもたち。電車やバスの中で、平気で化粧したり、ゲームをする子どもたち。何か、日本中が、恥だらけになったような気すらします。

みなさん、恥を知るということは、自分に責任を持つことにつながり、それが、私たちが生きていく上で最も大切な、誇りとなります。

 

もうすぐ11月28日です

11月28日は、私にとって特別な日です。父のいない私が、父と慕った菅原文太さんの命日です。亡くなってから今年で5年の月日が流れました。

私にとって、菅原文太さんは、尊敬し敬愛する人でした。ですから、親父の言うことは絶対で、いつも親父の後を歩き続けていました。

そんな私が、一度親父に刃向かったことがあります。それを今日は書きます

 

親父は、いつも、今の日本を、そして日本人を、特に日本の若者たちを、嘆いておられました。長期的な明日への展望を持たず、ただ人気取りに走る政治家、他人のことや貧しい人のことを考えず、ただ今が幸せなら、楽しければと、ただその日を生きる国民、ちょっとしたことで明日を捨てふてくされ、あるいは心を閉ざし引きこもる、夢と輝きを失った子どもたち。

いつも、親父からは、ひたすら怒りのことばが続きました。私は、返す言葉もなく、こんな社会を作ってしまった一人として頭を下げ聞いていました。

 

あるとき、親父から、「こんな国は、一度壊せばいい。すべてを壊して、そしてそこから地に足をつけ、一人ひとりの人が、這いあげればいい」という一言が出ました。私は、その一言には、頭を上げ、そしてことばを返しました。「それだけは、勘弁してください。確かに、政治家も経済人も、国民も子どもたちも、腐っているかもしれません。だらしないと思われることも、よくわかります。でも、この国を混乱させたときに、一番つらい思いをし、そして苦しみ、その被害者となるのは、こんな国にしてしまった、私たち大人ではなく、何の罪もない子どもたちです。壊すのではなく、ゆっくりと時間がかかっても、少しずつ、この国や国民、子どもたちを変えていくこと、私は、その道を選びたいです」

 

みなさん、「破壊」はたやすいことです。目の前の荒れ地を、ブルドーザーを使って、踏みつぶし、平らに整地することは簡単です。でも、そこに何が残るのでしょう。目の前の荒れ地の雑草をていねいに、とても手はかかりますが、日々、そして年月をかけて、雑草を抜き、でも、美しい花は残して整地していけば、いつかは、そこはすてきな花畑になるでしょう。

 

確かに、今の政治や経済は混乱し、そして私利私欲におぼれているように見えます。でも、政治家の中にも経済人の中にも、そのことにこころを痛め、明日のために動いている人はいます。確かに、大人たちも子どもたちも、自分のことしか考えず今が良ければと、ただ自己中心に動いているように見えます。でも、その人たちのこころの中にも、これではいけない、なんとかしなくてはならないという想いはたくさんあります。「破壊」は、悪いものもなくしますが、同時にいいものをもつぶしてしまいます。

 

みなさん、今私たちの国に求められているのは、「破壊」ではなく「反省」です。私たちの社会の間違えているところは、謙虚に反省し、すみやかに痛みを伴っても変える。私たちのこころの中の、醜い部分は、自らそれを切り捨てる。

首相はじめ、多くの政治家の人に言いたい。みえみえの嘘や欺瞞はすぐに止めて、まずは反省し、真実をきちんと国民に語って欲しいと。この国を破壊し、子どもたちを哀しみの底に追い込まないように。

 

今日は授業でした

今日は、東京都八王子市にある救急救命研修所での授業でした。ここでは、前期300人、後期300人、全国の救急隊員から選ばれた隊員が、それぞれ半年にわたり入所し、日々学んでいます。そして、毎年3月に行われる救急救命士の国家試験を通過して、それぞれの所轄へと救急救命士として戻っていきます。

今回の隊員たちは、30代が多く、とても活気のある集団でした。全員が、国家試験を無事通過してくれることを願っています。

実は、私は、すでに十数年にわたって、ここで教官を務めています。すでに、一万人近い隊員たちを教えてきました。これは、私にとって、とても大切な財産です。私の所に相談してきた子どもたちが、リストカットやOD、あるいは自死をはかったとき、まず連絡を取るのは、「119」番です。私や私の事務所の名前を挙げると、ここでの教え子ですと言って速やかに動いてくれる隊員がたくさんいます。ありがたいことです。

 

明日は、愛知県岩倉市の二つの中学校での講演です。どんな中学生たちが待っていてくれているのか楽しみです。

久しぶりの休みです

昨日、今日と、二日間の休みです。当然、子どもたちからの相談の仕事には休みはありませんが。

昨日は、車で三浦半島に行ってきました。新鮮な三浦野菜、そしてたくさんの花を買ってきました。今日は、朝から花壇作り。やっと一仕事が終わりました。二回の台風と豪雨で荒らされた庭が、たくさんのビオラとバンジーで生き返りました。今回は、白とブルー、紫を基調に、その間に背の高い赤や黄色、ピンクの花を植えて、立体的に作りました。

花がある生活、いいです。見ているだけで、心が優しくなり、生きていることに感謝したくなります。

 

9月2日に、山梨県道志村で小学校一年生の少女が、キャンプ中に行方不明になってから今月で三ヶ月が過ぎようとしています。お母さんたちは、毎週のように現地に通い、探しておられるようです。

実は、私は、若い頃からずっと山岳会に所属し、登山をしていました。山岳遭難対策協議会の一員だったこともあります。今、各地の山岳会や協議会に、何とか年内に道志村で再度の捜索をできないか動いています。ご家族のためにも、何としても少女を発見できればと考えています。

ただ、現地は二度の台風と大雨で、そうとう荒れてしまっているようです。きつい捜索となるでしょう。

 

有名な女優が、ドラッグの所持で逮捕されました。私は、よかったと考えています。この人の命と明日を考えれば。ただ、その影響で、ドラマやCM、映画などに大きな影響が出ているようです。こんな事件が続けば、スポーツ界と同じように、芸能界や音楽業界でもドーピングがはじまるかもしれません。それも、ドラッグ汚染の広がりを立つためには一理あるかもしれません。

 

また、全国の十代の子どもたちからの大麻についての相談が続いています。その大半は、彼氏の使用や友人に誘われたというものです。考えている以上に、十代の子どもたちの間での大麻乱用が広がっています。