夜回り先生 水谷 修
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Osamu Mizutani Official BLOG

「夜回り先生 全国100校講演プロジェクト」クラウドファンディング達成のご報告と御礼

 数多くのみなさまのご支援で、「夜回り先生 全国100校講演プロジェクト」クラウドファンディングを達成することができました。こころより、感謝申し上げます。本プロジェクトは、みなさまお一人おひとりのご支援によって達成することができました。ありがとうございます。

 「いのちの授業」を全国の中学校・高等学校や、少年施設、少年院など、全国各地に向かい一人でも多くの子どもたちに直接ことばを届けて参ります。

 このクラウドファンディングにつきましては、さらに多くの学校を回ることができるように、終了期日の4月30日(木)まで続けていきます。一校でも多くの学校、一カ所でも多くの少年施設や少年院などで、「いのちの授業」を直接子どもたちに伝えていきたいと考えております。

 ご支援くださったみなさまへ、あらためて深く御礼申し上げます。

 いただいた想いを胸に、これから全国へ届けて参ります。

あの夏の日

家に帰れず、施設で夏休みを過ごす子どもたちがたくさんいます。

 

「夏の思い出を、届けたい」

 

友人の赤井英和さんに相談しました。

 

返ってきた言葉は、ひとつでした。

「まかしとき」

 

その夏、赤井さんと仲間たちとともに、施設を訪ねました。

 

炎天下の中、子どもたちと走り、笑い、一緒に汗をかきました。

 

夕方、みんなで食事を囲みました。

 

大阪の名物二度漬け禁止の串カツです。

 

串揚げを揚げてくれたのは、赤井さんの後輩の上山さんです。

 

その手元を、じっと見つめている子がいました。

 

目を輝かせながら、その子は言いました。

「ここを出たら、おじさんの店で働かせてくれるか」

 

その場の空気が、止まりました。

 

上山さんは、すぐに答えました。

「おう、いいで。待ってるよ」

 

その瞬間、子どもたちの目が、変わりました。

 

あの日、思い出を届けたつもりでした。

 

でも、子どもたちは、未来を見つけていました。

 

この活動で届けたいのは、まさにその瞬間です。

 

一人でも多くの子どもに、つながるきっかけを届けたい。

 

▼よろしければ、活動をご覧ください

 

「夜回り先生の講演会を全国のこどもたちに」(水谷 修 2026/03/05 公開) – クラウドファンディング READYFOR

まだ出会えていない子どもたち

最近は、夜の街で出会うより、

メールで出会うことの方が増えました。

 

講演を聞いた子どもたちから、

「相談があります」と、メッセージが届きます。

 

連絡をくれた子どもは、

動くことができます。

語ることも。

 

「ホントにいたんだ、夜回り」

そう言ってくる子もいます。

 

メールを一つひとつ、読みながら思います。

 

出会えているのは、ほんの一部の子どもたちだということです。

 

直接、顔を見て、言葉をかけられる子どもは限られています。

 

その向こうに、まだ出会えていない子どもがいます。

 

今も、どこかで、一人で問題を抱えている子どもがいます。

 

その子どもたちに、まだ出会えていません。

 

だから、これからも、

夜回り、相談窓口、講演を続けていきます。

今夜も中止です。

先週は、横浜、川崎の夜回り、今週は、久しぶりに新宿の夜回りを、関係機関の方々とする予定でした。

 

しかし、先週も、今日も、荒天で中止となりました。残念です。

 

もしかしたら、こんな土砂降りの荒れた天気の中で、新宿の町の片隅で篩えている子がいるのではないかと、出発の準備はしたのですが、妻から止められました。私もそんな年になりました。

 

夜回りや命の相談は、対処療法です。それまでの短い人生の中で、親や学校、回りの子どもたちの手で追い込まれてしまった子どもたちにどう手を差し伸べ、どう救っていくかです。

 

でも、大切なのは、そうなる前に、子どもたちに夜の世界や薬物の本当の姿を知らせること。また、人が信じることのできる存在であることに気づかせることです。

 

そのためにも、何としてもこのクラウドファンディングを成功させ、全国の子どもたちの元に行きたいのです。

 

あと20日。何としてもこのプロジェクトを成功させルために頑張ります。

 

ご支援、拡散をよろしくお願いいたします。

30年前の思い出

今日、ネットで私の関連の記事を見ていたら、一つの記事が目に入りました。そして、ある思い出がよみがえりました。(水谷修で検索していただければ、すぐに見つかります)

 

 

日本の精神科医の中で私が最も信頼している医師の一人、松本俊彦医師の記事でした。

 

ちょうど30年前だったと思います。その日も夜回りを続け、男女4人のシンナーを濫用し、らりっている子どもたちを保護しました。

 

我が家につれかえり、何とか水分を与え仮眠させ、朝一で、神奈川県立精神医療センター芹が谷病院に連れて行きました。そして、その駐車場で松本先生が来るのを待ちました。

 

松本先生が来るとすぐに、「松本先生、この四人、見てやってください。よろしくお願いします」松本先生が、驚いた顔で私を見つめてくれたことを思い出しました。

 

この記事には、そのことが書かれていました。

 

薬物乱用は、薬物依存症という病に陥ります。これは、愛の力や罰の力ではどうしようもないものです。病なのですから、専門医師の治療が必要です。

 

私は、その時すでに、一人の少年の死で悟っていました。

 

その時、松本医師の所に連れて行った四人。一人は、濫用を続けいのちを失いました。一人は、薬物の種類を変えていまだに精神科薬の依存症で苦しんでいます。あとの二人は、今は、幸せな人生を送っています。

 

私は、想います。子どもたちがこうなる前に、きちんと薬物の真の姿を知っていたら。いのちの大切さを学んでいたら。彼らを心配する大人がいることに気づいたいたらと。

 

私は、そのためにこのクラウドファンディングをはじめました。

 

一人でも多くの子どもたちを、夜の世界に行かせないために。

 

まだまだ、クラウドファンディングの先が見えません。

 

ご支援よろしくお願いいたします。