2026.04.24
一本の電話
「壊れそうです…」
電話の向こうで、小さくて、今にも消えてしまいそうな声。
震えていて、うまく言葉になっていませんでした。
「壊れそうです…」
そこまでなるまで、だれにも言えずに、どれだけ抱えていたのか。
電話の向こうで、その子は何度も言葉を探していました。
うまく言えなくてもいい。途切れてもいい。
そう思いながら、ただ、その声を聞いていました。
夜の中で、誰にも言えなかった言葉が、少しずつこぼれてくることがあります。
そういう声に、今までたくさん出会ってきました。
だからこそ、思います。
言葉になる前の思いに、気づけたらと。
これから出会う子どもたちに、届けたい。
