夜回り先生 水谷 修
公式ブログ

Osamu Mizutani Official BLOG

福岡から戻りました

福岡では、北九州市戸畑の県立ひびき高校の生徒たちに講演してきました。

久しぶりの対面の講演会、生徒たちに直接話すことができました。

 

真面目な生徒たちでした。私の亡くした子どもたちのことを、こころで聞いてくれたようです。

 

その日の午後は、久留米工業大学の学生への薬物乱用防止の講演でした。残念ながらっららもの中継でしたが、多くの学生が参加してくれました。

 

現在、大麻が広く若者たちの間に広まっています。逮捕者も、高校生まで複数出ています。何とか、この流れを抑え込まなくてはなりません。私のところにも、乱用者本人や家族からの相談が続いています。

これから福岡に

今日はこれから、福岡に飛びます。

明日は、福岡県立ひびき高校と久留米工業大学での講演となります。

どんな生徒や学生との出会いがあるか楽しみです。

 

また、今夜は、福岡の古くからの友人と久しぶりに会います。

かつて、シンナー乱用問題や環境破壊の元凶とされた有機溶剤を使った塗料を、ヨーロッパやアメリカと同様、水系塗料に切り替えさせたときに、力を貸してくれた友人です。

日本では、未だに車の塗装や外形構造物の塗装など、水系塗料に切り替わっていない部署があります。

また、力を借りて進めていきます。

関西留学生音楽祭のお知らせ

来る12月12日(日)、ロームシアター京都サウスホールにて、「関西留学生音楽祭2021」が、開催されます。入場無料です。

 

参加の場合には、申し込みが事前に必要です。

11月25日までに、往復はがきに、氏名、郵便番号、住所、電話番号、観覧希望者数(2名まで)をご記入の上

〒543-0015

大阪市天王寺区真田山町4-1

「関西留学生音楽祭」係

に、申し込んでください。

 

たくさんの人のご参加をお願いいたします。

地方の崩壊

みなさんやみなさんの家族は、食料を買い物するとき、どこに行きますか。多分ほとんどの人が、車で郊外のスーパーに、と答えるでしょう。

 

今、日本人の多くが、スーパーマーケットで買い物をします。確かに、スーパーは、便利です。野菜、魚、肉、調味料からお菓子、飲み物、大きいスーパーなら、衣類や調理器具まで、すべての商品が一カ所で手に入ります。価格も安いですし、品質管理もきちんと行われており、安心、安全です。かごをカートに載せて、店内を一回りすれば、あっという間に、必要なものすべてが手に入ります。今や、日本中で、スーパーのない町を探すことは、難しいでしょう。

 

でも、その一方で、かつてはどの町にも、その中心にあった商店街が、どんどん潰れて行っています。私は、この三ヶ月、講演で全国を回りましたが、どの町でも、シャッターを閉じ、人影もまばらになった商店街を目にします。確かに、商店街で買い物をすることは大変です。魚屋、八百屋、肉屋、乾物屋、一つひとつの店を回りながら、欲しいものを買わなくてはなりません。手間もかかるし、体力も使います。でも、私は、商店街が大好きです。

 

私が住む町には、まだ元気のいい商店街が残っています。私は、休みの日は、できる限り商店街で買い物をしています。

商店街での私の買い物は、まずは魚屋からです。私の住む町は、相模湾に面していて、おいしいさかながたくさん取れます。私が店先に立てば、すぐに元気な声が飛んできます。「先生、今日は休みかい。いいすずきがあがってるよ。刺身でもムニエルでも何でもおいしい。少し持っていきな。それに、このめとういかも。ゆでて、酢味噌で食べてみな」次には、八百屋に。八百屋のおばあちゃんが、私に話しかけてきます。「この三浦のだいこんは最高だよ。朝取りだ。持っていきな。いいかい、このだいこんは甘い。千切りにしてサラダで食べてみな」金物屋の前を通れば、奥にいたご主人から呼び止められます。「先生、こないだ買ってもらった包丁、まだちゃんと切れてるかい。包丁は、ちゃんと研いで、切れるようにしとかないとだめだよ。切れない包丁じゃ、刺身も野菜もまずくなる。いつでも研いでやるから持ってきな」わずか百メートルの商店街を一周するのに、一時間以上はかかります。でも、帰りには、その季節の旬のおいしい食材がたくさん手に入ります。料理の知識とともに。

 

みなさん、スーパーは、ものを売ります。良い商店街は、こころを売っています。商店街の人たちは、一人ひとりがその商売の専門家として、いつもお客さんのことを考えながら、商品を仕入れ、売っています。こころを買いに商店街に行ってみよう。

 

 

旅に出よう

私は、青年時代三年近くの間、ヨーロッパ各国を放浪しました。本来は、ドイツの大学に留学する予定だったのですが、入学資格試験に合格することができず、かといって、日本に戻ることも恥ずかしくてできず、アルバイトをしてお金を手に入れながら、ヨーロッパの国々をさまよっていました。

 

たくさんの国のたくさんの人たちと知り合い、たくさんのことを学びました。あのときは、何か自分が人生のレールからはじき落とされ、仲間たちから置いて行かれたような、劣等感を常に感じていました。でも、「それはそれでいい、たった一度の人生、悔いのないように自分なりに生きよう」と自分に言い聞かせ、絶対に立ち止まることなく、胸をはって生きていました。今になって思えば、このときの私の人生の遠回りが、私を変えてくれました。今の私があるのは、あのときの経験があるからです。

 

今日本では、二百万人を超える人たちが、いじめや学校、会社などへの不適応、あるいはこころの病で、ひきこもりになってしまっています。社会に出ること、人と触れあうことを怖れ、そして拒み、毎日暗い部屋の中で、生きています。しかも、ネットやゲームなどの仮想空間を友として・・・。これは、とても哀しいことですし、恐ろしいことです。人は、他人との直接の触れあいの中でしか成長できません。他者との触れあいを断ってしまうことは、自らの明日を自ら捨ててしまうことです。

 

確かにつらいとき、苦しいとき、哀しいとき、少し立ち止まることは大切です。でも、立ち止まり続けても明日はきません。すぐにまた、立ち上がり、人生を歩き始めなくてはならないのです。つらいときに立ち止まっても、ただつらさがより増すだけです。一刻も早く、そこを去り、新しい出会いや日々を探さなくてはならないのです。

 

みなさんにお願いがあります。これからの人生で、つらいこと、苦しいことがあったとき、旅に出てみませんか。海外でも、国内でも、まずは、目的もなく、たださまよってみませんか。一年とか、一月という長い期間でなくてもいいです。ただ、夜行列車に乗り、見知らぬ町に行ってみる。自分の住んでいる町のどこかを、半日さまよってみる。それでもいいのです。ともかく、ふだんの生活や、家から、学校から、できる限り離れてみませんか。哀しい過去や、今は、その傷を受けた場所にいても、癒やすことはできません。その旅での、だれかとの出会いや、さまざまな経験が、あなたの明日を変えてくれます。