夜回り先生 水谷 修
公式ブログ

Osamu Mizutani Official BLOG

中居氏の事件について

有名なタレント中居氏の問題が連日報道されています。私は、法律の専門家ではありませんが、一社会科の教員として、「夜回り先生」として、ここに書きます。

 

中居氏は、ある女性について、何らかの問題行動をし、その結果、示談のためにお金を支払ったとのことです。この事実は、報道されていますから、間違いないでしょう。また、その問題行動が、不同意わいせつ罪などに当たることだということも報道されています。そのことについて、その被害を受けた女性が、フジテレビの幹部たちに相談し、その事実を、当時の多くの幹部や上司が知っていたとのことも報道されています、その事実を認めている幹部もいます。

 

このような中、中居氏は、自ら芸能界を去ることを宣言し、また、フジテレビは、第三者委員会を設立し、この問題についてきちんと究明する方針を報道しました。

 

この事に関して、多くのマスコミは、ただ淡々と報道しています。でも、これは、おかしい。

 

不同意わいせつ罪とその関係の犯罪は、今は、親告罪ではありません。被害者からの申告がなくても、その事実を警察が知れば、捜査に入り、そしてその事実があれば、逮捕、立件するべき非親告罪です。

 

私は、今まで、いくつか芸能人や政治家、教員による、このような事案について、被害女性から相談を受けてきました。函館での芸能人による事件、大阪での芸能人による今回と同様の事件、東京都北区での政治家による事件。どの事件においても、被害者と話し、説得し、警察に私から通報しています。

 

ここで、私が言いたいのは、犯罪には、それを知った人には、通報する義務があるのではないかということです。その犯罪を犯した人が、さらに同様の行為を行う危険性があります。それを警察に通報することで予防する義務があるのではないかということです。

 

今回の事件において、フジテレビの関係者でこの事実を知った人で、警察に通報した人は一人もいないようです。私は、これを許すことができません。

 

中居君にも言いたい。犯罪は犯罪、罪は罪。それをきちんと償うべきです。お金ではなく、法の下で。

 

フジテレビの関係者にも言いたい。この事実を知りながら、警察にも通報せず、何もしなかった人は、犯人隠匿で自首して欲しいと。少なくとも、テレビの世界から去ることを。それで償いになったと思いませんが。

 

 

 

 

子どもたちへ No.21

 子どもたち、一人一人の君たちに聞きたいことがあります。嬉しいときに、きちんと笑っていますか。頭に来たときに、きちんと怒っていますか。哀しいときに、きちんと泣いていますか。楽しいときに、きちんとほほえんでいますか。

 

 子どもたち、人のこころは、風船のようなものです。哀しみや怒りは、こころに溜め込んでいくと、こころを壊してしまいます。ちょうど風船が空気を入れすぎると破裂するように。

 

 私の元には、こころが病んでしまった多くの子どもたちからの相談が来ます。その子どもたちのほとんどすべてに共通しているのは、過去のいじめや虐待、苦しみ哀しみを、周りのだれにも相談しないで、自分で抱え込み、苦しみ、リストカットや薬物に救いを求め、あるいはこころを閉ざし不登校や引きこもりになることに救いを求め、さらに自分を追いつめてしまっていることです。

 

 子どもたち、哀しみや怒りをこころのなかに抱いていると、夜眠れなくなります。夜の暗闇がもたらす孤独感や寂しさが、その哀しみや怒りをさらに大きくして、君たちを一晩中苦しめます。そして、最後には君たちのこころを壊してしまいます。

 

 子どもたち、君たちのこころをきちんと開く訓練をしてみませんか。こころを強く育てる訓練をしてみませんか。これは、実は簡単なことです。こころの中に想ったことをそのまま、その時に外に出せばいいんです。考えることをできるだけ止めて、想ったその時に君たちの顔の表情やからだの動きで出せばいいんです。

 

 嬉しいときには、笑顔でガッツポーズ、頭に来たときは、拳を握りしめ睨み、哀しいときは、しゃがみ込み泣く、楽しいときには、ほほえみながら踊りましょう。人の前でやることが何か恥ずかしい人は、ちょっと物陰に行って、一人でやってみてください。

 

 これができるようになったら、第二段階です。身近な家族や友人に、直接その想いを、たった一言にのせて伝えてください。ただ、「嬉しい」、「怒ってる」、「哀しい」、「楽しい」その四つのことばだけで。絶対にメールや携帯電話などを通してはだめです。直接に。また、絶対にくどくどとその想いを説明しないこと。これだけで、変わります。君たちのこころが必ず軽くなります。

 

 子どもたちの中には、特に苦しんでいる子どもたちは、そんなことをしても何も変わらない。無駄だと考える子もいるでしょう。でも、やってみてごらん。水谷は、そうやって生きてきました。そして、救われてきました。それだけではありません。多くの友人を手に入れ、多くの優しさをもらいました。

 

 子どもたち、想い、出そう。こころ、開こう。

明日は、美濃加茂市に

明日は、岐阜県美濃加茂市での市民講演会です。

 

今も、日本中を移動しながら講演を続けています。

どんな出会いや再会があるのか楽しみです。

 

また、今神戸市の17歳の少女を救おうと動いています。

神戸市の子供家庭局や児童相談所、兵庫県警、家庭裁判所が、14歳から関わってきたはずの少女です。でも、何もできていない。結局たらい回しをしてきただけのように見えます。このままでは、市販薬ODとアルコールで、からだと命が危険な状況です。

 

来週には、神戸と彼女のいる岡山に出向き、この少女を保護しようと考えています。児童福祉法には違反する行為で、私は、多分逮捕または起訴されるでしょう。でも、大切なのはこの少女の命。覚悟は決めています。マスコミ各社には伝えてあります。

 

一人の子供の命も守ることのできない人間には、私はなりたくありません。

子どもたちへ No.20

 子どもたち、君たちはほら吹きをどう思いますか。嫌いですか。憎みますか。バカにしますか。私は、ほら吹きの子どもたちが大好きです。

 

 もう何年も前になります。暴走族の集会に暴走を止めようと乗り込んだとき、雄也という十五歳の少年と知り合いました。ものすごいほら吹きの少年でした。「俺の親父は、暴力団の組長。お前なんかすぐに海の底だぞ」、「俺はなもうすぐボクシングのプロテストを受ける。お前なんかすぐにノックアウトだ」、次から次とほらの連続でした。でも、暴走族の仲間たちからは愛されていました。いつも仲間思いだったからです。

 

 彼は、目の不自由なお母さんと二人で生きていました。お母さんは市役所で電話の交換手をしていました。暴走をしてどんなに遅くアパートに帰っても、彼は朝、お母さんをバス停まで送っていきます。そして、夕方には迎えに。優しい子でした。いつも私に、「俺さ、将来社長になって、母ちゃんを豪邸に住ましてやるんだ。お手伝いさんつきで。俺、母ちゃんが十九の時、強姦されてできた子なんだ。みんなが生むな、堕ろせっていったのに、母ちゃんみんなと縁切って生んでくれて、一人で育ててくれた。絶対母ちゃんを世界一幸せにするんだ」といっていました。 でも、彼は、私と知り合った半年後に亡くなりました。仲間と暴走中にパトカーに追われ、彼は仲間を助けようとパトカーを自分の単車に引きつけ逃げました。そして、国道に飛び出しトラックに衝突してしまいました。

 

 私は、お母さんとたった二人でお葬式を済ませました。雄也の遺骨をアパートに持って帰り、遺影を祭壇に飾ろうとしたときです。お母さんが私に、遺影を取ってくれるように頼みました。お母さんは、雄也の写真をなでながら、私に聞きました。「先生、雄也の目はどんな目でしたか」私は、こう答えました。「お母さんそっくりの優しい目でした」「先生、雄也の鼻は」、「お母さんと同じで素敵な鼻でした。雄也は、お母さん似でしたよ」最後にお母さんは、雄也の写真の口元を触りながらこういいました。「でも、先生。この子はほら吹きでした。いつも嘘ばっかりついてた。でもね、当たり前です。父親もだれかわからず、こんな私の元に生まれて・・・。嘘でもつかなくては生きていれなかったんです」

 

 私は、答えました。「お母さん、雄也はほらや嘘はつきませんでしたよ。いつも夢を吹いていた。生きていたらきっとすべてを本当にしていましたよ」

 

 子どもたち、いっぱいほらを吹こう。夢を吹こう。そして、吹いたほらと夢を実現させよう。きちんと日々を明日のために生きて。生き抜いて。

 

追伸

 

昨日、北九州市から戻りました。雪が舞い、寒さが厳しかったです。でも、多くのこころの温かい人たちとの出会いがありました。幸せでした。

 

講演開始です

明日は、朝一の飛行機で福岡空港に。

北九州市の大学での講演です。

 

福岡は、今夜から雪の予想。何とか無事に行くことができることを願っています。

 

また、一年、講演で全国を回ります。今年もすでに多くの講演依頼が入っています。一つひとつの講演、こころを込めて行っていきます。

 

そういえば、私は、同じ講演を二度することはありません。すでに、5000回をはるかに超える講演をしていますが、全く同じ講演は、一つもありません。

 

私は、講演会で舞台に立つとき、あたまを白紙にして立ちます。そして、会場に来てくれた人たちの年齢構成や地域の特性にあわせて、かつ私の講演への反応を見ながら、来てくれた人たちのこれからの人生に役立つ話を、その時ごとに組み立てています。

 

今回も、どんな講演ができるか楽しみです。