夜回り先生 水谷 修
公式ブログ

Osamu Mizutani Official BLOG

今を苦しむ子どもたちへ

うれしいメールが届いたので、それを紹介します。「先生、先日、はじめて先生の講演聞きました。私はもうすぐ30才になります。十代からずっと、夜の世界に住んでいました。居場所を求め、人にはとても言えない生活をしていました。

今から八年くらい前でしょうか、四、五年ぶりに誰もいない時間を狙い、実家の自分の部屋に入ると、机の上に私を心配した母が、遠くまで買いにいってくれたお守りと、水谷先生の本が二冊置いてありました。生まれて初めて、家族のことを思い、泣き、先生の出会った子どもたちの話を読み、いつ死んでもいいと、自暴自棄になっていた自分のこころの中に、本当は家族と過ごしたいと思っている自分がいることに気づきました。

約半年後、すべてを、昼の生活に戻すことができました。あのとき以来、家族と、特に母とはとても仲良く生きています。先生の、『いいんだよ』  その言葉に、今も救われます。

今、私は、四才の子供と二人で、毎日大変ながらも楽しく生きています。そして、来月再婚します。子どもたちにバレーボールを教えている素敵な人です。四月に、初めてする結婚式が、とても楽しみです。先生は、講演会後、先生のところに行き、約10年間会いたかったと言った私に、人は、思っていれば、いつかは会えるんですよ、と言ってくださいました。その通りですね。私、生きていたから先生に会えました!先生の大きな手のぬくもり忘れません。また会いましょう」

子どもたち、君たちは繊細です。ガラスのようにもろい。私たち大人から見たら、ちょっとしたようなことで、すぐに傷つき、そしてこころを閉ざしてしまいます。子どもたち、君たちは単純です。君たちのことを思い、口うるさい人を嫌い、君たちを利用しようとする悪い大人たちの甘い言葉と誘惑に、すぐだまされてしまいます。また、子どもたち、君たちは、実にあきらめが早い。一度失敗したり、間違った道に進んでしまうと、もう自分は駄目だとすぐに人生を捨ててしまいます。困ったことです。子どもたち、君たちの周りには、いつもたくさんの優しさと明日への夢が君たちを取り囲んでいるのに、それに君たちは気付きません。

子どもたち、人生は長い。いつでもやり直しはきくのです。今、いじめで苦しんでいても、家族との仲で、明日が見えなくなっていても、ふてくされて夜の世界に入ってしまっていても、必ずやり直しはできます。まずは、そのために君たちのこころを開こう。周りのできるだけ多くの人に、君たちの今の想いやつらさを話そう。それが、君たちに、幸せを運んできます。

 

追伸

 

このところ、受験で悩み追い詰められた中学三年生、高校三年生からのメール相談が続いています。

悩んでいる子どもたち、人生には、失敗がたくさんあります。私もたくさんの失敗をしてきました。だからこそ、成功もあります。失敗で潰されるのではなく、それを糧として次の成功のために生きぬくのです。

死なないでください。

 

規則正しい生活を

みなさん、体調は今どうですか。私が、築いたことがあります。それは、体調が悪いと、考えることすべてが、何か暗くなってしまう。また、何かいつもいらいらしてしまうということです。思いだしてください。三十八度や九度の熱があるときに、楽しいことを考えることができますか。こころ安らかにのんびりすることができますか。

みなさんは、毎日規則正しい生活を送っていますか。きちんと、夜の十時には睡眠。朝は、六時には自分できちんと起きる。食事は、三食きちんと食べ、昼は、きちんとからだを動かす。これが、できていれば、体調は良いはずです。そして、落ち着いて仕事に取り組み、楽しい日々を過ごすことが出ているはずです。

しかし、今、大人たちだけではなく、子どもたちまで、多くの人が、夜更かしをしています。夜遅くまで、ゲームやネットに夢中になったり、あるいは、携帯やメールでだれかとコミュニケーションを取ったりしています。そして、朝は、寝不足のまま何とか起きて、朝ご飯を食べることもなく、学校や会社に。これでは、一日の中で、最も大切な昼の時間を、豊かにそして楽しく過ごすことなどできません。そして、いらいらし、大切な仲間をいじめてしまったり、勉強に集中することができず、授業中に寝てしまったりしてしまいます。昼間の時間に、こうして身体をきちんと動かしませんから、また夜眠ることができなくなってしまい、夜更かし。それを繰り返していく中で、昼夜逆転の生活に。みなさんは、こんな生活をしていませんか。このような生活は、君たちのからだやこころのリズムを壊してしまい、みなさんのからだやこころに病をもたらします。

今、自分のからだをきちんと大切にしていない人が増えています。でも、健全な肉体に、健全な精神が宿る」と昔の人も言っていますが、からだをきちんと健康でベストな状態に保つことは、生きていく上で、とても大切なことです。

お願いです。すぐに、毎日の日課表を作りましょう。平日の起きる時間、寝る時間、家での過ごし方を、きちんと表にしましょう。そして、規則正しい生活をおくってみましょう。また、土曜日か日曜日には、太陽の下を、できれば二時間以上、散歩してみましょう。自然の中を、近くの大きな公園でもいいですから。それが、みなさんの幸せな明日につながります。

人を信じて生きる

みなさん、人の生き方には二通りの生き方があることを知っていますか。一つは、信じて生きる生き方、もう一つは、疑って生きる生き方です。

みなさんは、どんな生き方をしていますか。私のもとには、たくさんの疑って生きる生き方をしている子どもたちからの相談のメールが届きます。「先生、中学の時、仲良くしていた友だちにいじめられてから、人を信じることができなくなった。高校では、いつも一人、ぽつんと寂しく過ごしていた。高校を卒業してから、今のスーバーに就職したけど、何か、みんなが私のことを嫌っているような気がして怖くて・・・。仕事を辞めたい」

私は、いつもこう答えます。「君は、なぜ一度の裏切りで人を信じることを止めてしまうのですか。世の中にはどれだけ多くの人がいますか。そのすべての人が、君を裏切り、そして君を傷つける人ですか。私は、そうは思いません。まずは人のために何かしてごらん。多くの人と触れあってごらん。必ず、君を認めてくれて、君の明日を拓く手伝いをしてくれる人と出会えます。まず、今日君は、私を信じてこころを拓いてくれました。明日からは、回りのもっと多くの人にこころを拓いてごらん」

子どもたちは弱い。当たり前です。人生経験が少ないから。でも、一度のいじめや嫌な経験で、人を信じることを止めて、そしてこころを閉ざして生きることは、哀しいことです。そこに救いはありません。私は、長く生きてきました。たくさんの人たちと触れあってきました。確かに、数え切れないほど、裏切られましたし、そして嫌な思いもしました。でも、決して人を信じることを止めませんでした。ですから、たくさんの友人や生徒を手に入れることができました。みなさん、考えてごらんなさい。もし、私が、君たち子どもたちをいつも信じることなく疑う教員だったら。どれだけ多くの子どもたちのこころを傷つけたでしょう。今、私が幸せなのは、人を信じ続けてきたからです。

私は、人は、当然君も、汚れのない真っ白なこころで生まれてきたと信じています。生まれたときに、人のものを盗ろうとか、人を傷つけようとか、いじめようとか、考えながら生まれてくる赤ちゃんはいません。でも、そんな真っ白なこころで生まれてきた人が、人を傷つけたり犯罪を犯すのは、その人がそのように環境や人との出会いで、こころを汚されたからと考えています。そんな人のこころを、もう一度真っ白にする、それも夜回り先生の仕事です。みなさん、人を信じよう。

 

追伸

 

一昨日は、広島県安芸高田市で、昨日は、兵庫県姫路市での講演でした。たくさんの人が来てくれました。時間を延長して、丁寧に講演させていただきました。

今までに関わった何人かの人たち、子どもたちも遠方から来てくれました。かつて、「死にたい」と訴えていた子どもたちの笑顔、何よりの宝物です。

今週末からは、また講演ツアー、群馬県、静岡県、群馬県、鹿児島県沖永良部島と回ることとなります。

 

 

こころの病はからだから

みなさんに聞きたいことがあります。それは、一月から今日まで、夜、眠れない夜や眠りにくい夜があったかどうかです。どうですか。もし、あったとしたら、それは、こころに病の兆候があるということになります。子どもたち、リストカットやうつ病など、後天的なこころの病は、文明病といわれています。アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、日本など、先進国で多く発症しているからです。でも、これも当たり前です。アフリカや南アジア、南アメリカなど、多くの国々の人たちは、朝早くから夜遅くまで、農場や工場などで、からだをぼろぼろに使って働いています。生きていくために。夜は、悩んでいる暇などありません。ただ疲れ切って眠るだけです。

後天的こころの病の一番の原因は、ストレスだといわれています。ストレスとは、こころとあたまが疲れているのに、からだが疲れていない。この心身の分離した状態を、心理学ではストレスと呼びます。

どうぞ、私たちが生きているこの時代を考えてみて下さい。からだは、楽です。ほとんど使う必要はありません。だれかと直接会わなくても、電話で話ができますし、移動も車や電車。スポーツや音楽も、直接見に行かなくても、テレビで見て、聞くことができます。その一方で、街を歩いても、どこにいても、人の目を気にして、また、耳を澄まし車に気を配り、こころとあたまは、いつもぴりぴりしています。これが、こころの病の原因となっています。今、日本では、百万人が、うつ病と認定され、一千百万人が、心療内科や精神科でこころの病の治療を受けています。大変な時代になっています。

それでは、こころが病にならないようにするには、まずは何が大切だと思いますか。実は、こころの病の一番の予防法は、からだをいつもきちんと健康に保ち、そして体調を最良に保つことです。からだに病があれば、体調が悪ければ、こころも暗くなってしまいます。熱があったり、痛みがあるとき、楽しいことを考えることはできないでしょう。それと同じです。それでは、健康や体調を良くするためには、何をしたらいいのでしょうか。実は、簡単です。生活習慣をきちんと整えるのです。夜は、十時には眠り、朝は六時に起床。そしてきちんと朝の散歩と朝食。昼は、仕事や勉強だけでなく、きちんと太陽の下でからだを動かす。これを毎日きちんと繰り返すこと。これが、一番のこころの病の予防法です。やってみませんか。

 

今は、朝6時です。さて、これから広島に向かいます。今夜は、久しぶりの広島での「夜回り」、どんな出会いがあるか楽しみです。

自然に触れよう

私が、いつも講演会で会場に来てくれた人たちに、最初に聞くことがあります。それは、「今日、朝起きてから今まで、一つでも、美しい花を見た人、一回でも、美しい鳥の声を聞いた人、手を上げてください」という質問です。哀しいことに、いつも多くの大人たちや、子どもたちの手が上がりません。美しい花や美しい鳥の声、美しい自然と触れあうことは、人のこころを優しくしてくれます。でも、今、多くの人が、その時間を作るゆとりをなくしています。みなさんは、どうですか。

私のもとには、多くの今に苦しみ悩む若者たちからの「つらい」、「苦しい」、「死にたい」というメールや電話が届きます。私は、そのような相談をしてくる若者たちに、いつも一つのお願いをします。それは、一日に一つでも二つでもいいから、美しい花や美しい朝日、夕日、あるいは景色を見つけて、それを携帯電話で写真に撮って、私のもとに送って欲しいというお願いです。私のもとには、毎日数え切れないぐらいの美しい写真が届きます。そして、若者たちは、美しいものに触れるにつれて、変わっていきます。ある若者は、私に海辺の美しい景色の写真を送ってくれました。その写真には、「先生、死にたい、死にたいと想っていた自分が、とっても恥ずかしくなった。今がどんなに苦しくても、生きてさえいれば、きっとたくさんいいことがある。そう思えてきた。だって生きていたから、こんな美しい景色を見ることができたんだから。」といううれしいことばが記してありました。いじめで苦しみ、死を考えていた少女は、自分の飼っているかわいい猫の写真を送ってくれました。その写真には、「私が死んでしまったら、この子が一人ぼっちになってしまう。そんなことできない。先生、力を貸してください。いじめと戦います」ということばが添えてありました。

また、親からの虐待に苦しみ、自らいのちを絶とうと、マンションの屋上に立った少年は、「先生、飛び降りようとしたときに、先生のことばを思いだして、遠くを見た。そしたら、大きな夕日が沈もうとしてた。すごくきれいだった。自分が、とても小さな人間に思えた。生きてみようと思った」というメールを送ってくれました。今も生きています。私とともに両親から離れて、自立を目指しています。

今、私たちの社会はとてもぎすぎすしています。そして、みんながゆとりを失っています。確かに日本の経済状況は、よくありません。まじめに一生懸命働いても、それが必ず報いられるわけではありません。だからといって、こころまでゆとりを失ってしまっていいのでしょうか。

みなさんにお願いです。家から一歩出たら、少し遠回りをして、美しいものを探してみませんか。耳を澄まして、美しい鳥の声を聞いてみませんか。自然は、いつもたくさんの美しいものを、私たちの周りに置いてくれています。ちょっとこころをそちらに向けてみればいいだけです。特につらいとき、哀しいとき、美しいものの側に行って、一時を美しいものとともに過ごしてみませんか。自然は、美しいものは、私たちのこころを癒やしてくれます。それが今を、そして明日を生きる私たちの力となります。

 

追伸

 

今日は、夜東京都葛飾区での講演会です。

どんな出会いがあるか楽しみです。

明日は、広島に飛び、講演会。明後日は、神戸での講演です。

明日は、久しぶりに広島の夜回りをしようと考えています。