夜回り先生 水谷 修
公式ブログ

Osamu Mizutani Official BLOG

今を苦しむ子どもたちへ

だいぶ前に届いたメールです。

 

「お久しぶりです。多数の中の一人です。先日もぐりで先生の講義を受けました。後ろの席で泣きました。中学が荒れ果てて、もちろん私も荒れました。犯罪も犯しました。犯されました。高校も中学の中で、数人しか行けない中、運よく行けました。浪人しましたが、大学も行けました。中学の友達は、8割は刑務所か分からないどこかへ行き、何人かは亡くなりました。中学の友達が、もし生きて、世の中に復帰できて先生に出会えて、話を聞けたら、皆泣くでしょう。心で泣くでしょう。誰もが救ってくれなかった、見放された私たちが、わんわんと泣くでしょう。ただ寂しかったと泣くでしょう。必死でした、ただ必死でした。イキがって、身内で泣いて、生きてきました。大人になって、改めて感じる罪を、生きて誰でもいい誰かを助けたいと思います。そうでしか償い切れません。それでも、生きようと思います。私は、昔先生に色々メールを送りました。中に『愛されたい』と送ったのを覚えています。返信は、『愛されたいなら愛しなさい』という感じでした。冷たいと当時思いましたが、愛する事を始めました。愛されて今生きています。正しかった。先生、一秒でも長く生きて、誰かに、当時のような私たちに、教えてあげて下さい」とても、うれしいメールでした。

 

私の元には、メールアドレスを公開してからのこの16年半で、102万件を越える相談が、約52万人の子どもたちから届きました。その多くは、今に苦しみ、明日を見失い、生きることを止めようとしている子どもたちからでした。

 

一人の子どもも死なせるかと、返事を書き続けた日々、でも、300名以上の尊い命を失いました。そのたびに、この戦いをもう止めようと思いました。それでも、戦い続けてきたのは、関わった子どもたちの多くが、明日を見つけ、自分で明日のために歩き始めてくれたからです。

 

子どもたち、トイレに行きたいとき、だれかに替わってもらうことができますか。お腹がすいたとき、だれかに替わりに食べてもらって、お腹が一杯になりますか。

 

子どもたち、自分の人生は、どんなに今がつらくても、苦しくても、一歩一歩自分で前に歩いていくしかないのです。こころを閉ざし、引きこもり、助けを待っても、助けは来ません。自分から、こころを開き、外に出て、泣いてもいい、叫んでもいい、助けを求めるのです。ただし、昼の世界で。人のために何かをしながら。

 

子どもたち、特に今を苦しむ子どもたち、止まない雨はありません。晴れない曇りも。必ず、明日は来ます。君が、前へ進むことを止めなければ。