2025.12.16
母のこと
私の母は、昭和六年生まれ、現在94歳です。
私は、三才から十一才までは、山形の祖父母のところに預けられていました。
三才で、私はね父を失い、母一人の力で私を育て守ることができなかったからです。
十二才からは、横浜でまた、母と一緒に暮らし、その生活は、現在まで続いています。
女手一つで私を育ててくれました。
その母が、この数ヶ月で急速に認知症が進み、会話が成り立たなくなっています。母自身は、いまだそれに気づいていません。そのため、自分の言っていることが通じないと、自分でとまどい、時に怒り、時に悲しんでいます。
老いれば至る当たり前のことなのですが、そばにいる私にとってはつらい日々です。
家に一人で留守番させることもすでに困難です。これが、老老介護の始まりなのでしょう。
何とか、最後まで家で看取りたいと、母に寄り添っていますが、私がいないと、母は不安で、私に電話をかけ続けています。
何とか、母が、安心していることができる状況を作れないかと考えています。
明日は、町の指定のケアマネージャーが、来てくれます。相談してみます。
仏教では、人生を「四苦」といいます。つまり、「生老病死」人は、勝手に生まれさせられ、必然的に老いていき、老いれば病になり、そして必ず死んでいく。苦しみそのものだと言います。でも、「生」から「死」までの間は、それぞれの人が、自由に生きることができます。その間をどう生きるか、それが問われるのです。
母は、わがままな人ですが、いつも困っているこどもたちのために生きてきた人です。己の人生に悔いはないと信じています。
ただ、一つの願いは、母より先に私が死を迎えないことです。母にとってこれ以上の哀しみはないでしょう。でも、どうなるか。哀しいですが。
