夜回り先生 水谷 修
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Osamu Mizutani Official BLOG

冬到来

冬がはじまったようです。

 

私は、冬が大好きです。夏は苦手です。夏は暑苦しく、何か人とあまり関わりたくない季節です。人の多い場所にいると、それだけで疲れてしまいます。そして、熱気であまり深くものを考えたくなくなってしまいます。また、夏は、何か町全体が、お祭りや花火大会で活気づいていて、夜回りをしていても、孤独を感じ寂しくなってしまいます。その一方で、多くの人たちは、こころが浮き立っていて、服装も何か危なげで、心配でたまりません。講演会場で、夜の町で、汗がだらだら、冬なら二日は同じ下着をそして三日は同じシャツを着ることができるのに、毎日替えなくてはなりません。移動の時の荷物も重くなりつらい季節です。

 

冬はいいです。心地よい冷たい風の中で頭が冴えわたります。感情的にではなく、冷静にものを考えることができます。何より、夜回りをしていても、子どもたちの数が圧倒的に街角から減ります。地下街のある町では、その地下に子どもたちが集まりますから、簡単に子どもたちと出会うことができます。

 

みなさんは冬が好きですか。たぶん多くの人たちは、嫌いだというでしょう。寒くて自由に飛び回ることができないから。冬は、何かからだが縮こまり、寂しくなるから。

 

でもね、だから冬は最高なのです。からだが縮こまり動きが小さくなります。そんな時ごく身近な周りを眺めてごらんなさい。もしかしたら、みなさんの側で、重い荷物に苦しむお年寄りが見えるかもしれません。そしたら、手伝ってあげてくれませんか。きっと返ってくる「ありがとう」のことばが、みなさんのこころをぽかぽかにしてくれます。私は、いつもそうやってこころを暖めています。こころの中の寂しさや哀しみのこころを溶かしてくれます。また、遠くの空や山々を見てごらんなさい。空気がつめたく澄んでいますから、くっきりとその色や姿を現しています。

 

確かに冬は、何か寂しくもの哀しい季節です。様々なはでな彩りが自然の中から消え、また美しく楽しげな鳥の声も去ります。私は、だから冬が好きなのです。

 

夜、寂しげにたたずむ子どもたちの側に行き、話し相手になる、それだけでその子どもたちのこころに、私のこころにたくさんの暖かさが生まれます。家族のためにあったかいシチューや鍋料理を、料理の本を見ながら作り、家族みんなでわいわい食事する。これだけで、家族の中に暖かい優しさが生まれます。

 

みなさん、お願いです。この冬に数多くの暖かさを作ろう。配ろう。