夜回り先生 水谷 修
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Osamu Mizutani Official BLOG

恥ずかしい思い出

高校時代の恥ずかしい思い出です。

 

高校三年生だった時の秋でした。体育祭の打ち上げをすることとなりました。親友のT君が、彼の父親がよく使う横浜中華街の聘珍樓という店で打ち上げをしようと言ってくれました。彼の父親は、当時神奈川県庁の幹部職員でした。父親の顔が利くから、2000円の会費でやりくりできるとのことでした。

私たちにとっては、一度も行ったことのない名店。みんなで大喜びでした。

 

そして、聘珍樓での食事となりました。食べたことのないような中華料理。みんなで感動しながらいただきました。

 

食事も終わり帰り支度をしていると、T君が真っ青な顔で私に相談してきました。会計が、予想以上の金額で、みんなから集めた一人2000円では、まったく足りないというのです。

 

私と、T君は、支配人に会わせてもらい、お金が足りないこと。明日には、足りない分のお金を届けることをお話ししました。

 

支配人は、「君たちは、その制服だと翠嵐高校の生徒だね。今日の食事は美味しかったですか。今日の食事は、みなさんの明日へのプレゼントとしましょう。足りない分は、私からのプレゼントとします。いつか、みなさんが、社会に出た時に、この聘珍樓か姉妹店の萬珍楼にいらしてください」

みんなに、このことばを伝え、みんなで感謝をして戻りました。

 

あの日以来、あの場にいた仲間たちは、家族での食事、会社の会食、また、私たちの同窓会と、ずっと、「聘珍樓」、そしてその姉妹店である「萬珍楼」そして新しくできた「萬珍楼点心舗」を利用させていただいたいます。ちなみに、あの時の支配人こそ、横浜中華街中興の祖と呼ばれる「萬珍楼」の林社長です。

 

実は、今日この話を書いたことには理由があります。新型コロナウィルス感染拡大の中で、日本中の飲食店が苦しんでいます。横浜中華街も萬珍楼も。

今日は、何人かの仲間と、「三密」を避けた上で、「萬珍楼」で夕食を食べようと考えています。こんな時だからこそ、少しでもあの時のお返しができればと考えています。

 

追伸

 

新しく(とはいってもだいぶ前からあります)できた「萬珍楼点心舗」は、点心を中心として、さまざまな本格的広東料理を、リーズナブルにいただけるお店です。機会があったら、ぜひ行ってみてください。朝8時からの、中華がゆ定食、ランチ、ディナーと、楽しむことができます。