夜回り先生 水谷 修
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Osamu Mizutani Official BLOG

こころの病はからだから

私のもとには、生きることに悩み苦しむ多くの若者たちからの相談が、絶えることなく来ています。死を語る多くの相談すら、毎日のようにたくさん来ています。若者たちからだけではなく、たくさんの大人たちからも。

今、私たちの国は、病んでいます。日本では、現在120万人がうつ病の治療を受けています。また、1.100万人が、何らかのこころの病で治療を受けています。つまり、日本では、1220万人、なんと国民の十人に一人が、こころを病んでいるということになります。なぜ、こんな事になってしまったのでしょう。

実は、私たちの社会は、今、いらいら、ぎすぎすした、嫌な社会になっています。みなさんにお聞きしたい。どうですか、みなさんの家庭や会社は、優しさと笑顔に溢れていますか。日本は、1991年秋にバブル経済が崩壊して以来、経済的にも社会的にも、閉塞的な状況です。かつてのように明日を夢みることができず、多くの人たちが苦しんでいます。それが、私たちの社会から笑顔と優しさを奪っています。

みなさん、この一ヶ月、夜眠れない、あるいは、眠りにくい日がありましたか。もし、あったとすれば、あなたのこころはすでに病み始めています。実は、うつ病などの後天的こころの病は、文明病と言われています。アメリカや、日本、欧州などの文明国で多く発生しています。これは、当然です。アフリカや南アジア、南アメリカなどの発展途上の国々では、子どもも大人も、朝早くから夜遅くまで、生きていくために、必死に働いています。当然夜は、疲れて悩む暇もなく熟睡してしまいます。ほとんどの後天的こころの病は、心身の分離から始まります。からだは疲れていないのに、こころが疲れている。これは、まさに私たちの現在の状況ではないでしょうか。移動は、交通機関。人と会わなくても携帯電話で話ができ、娯楽もスポーツなどからだを動かすこともなく、テレビやゲーム、ネットで・・・。

「健全な肉体に健全な精神が宿る」このことを、今多くの人たちが忘れています。夜遅くまでテレビを見たり、ネットをしたりしていれば、朝は眠くて仕方がありません。だからいらいらしてしまい、人に当たってしまう。また、ぴりぴりしてしまい、回りの人の目線やことばが、こころに突き刺さる。みなさんにも、覚えはあるはずです。私たち、人間は、決して夜行性の動物ではありません。昼に、愛し合い、語り合い、働くようにできている昼行性の動物です。本来、夜は眠る時間です。ですから、夜起きていれば、こころが不安定になってしまいます。そんな夜に、インターネットやゲームなど仮想現実の世界に入ってしまえば、こころが異常に染められていきます。また、だれかと携帯やメール、ネットでコミュニケーションを取れば、しなくて良い喧嘩をしてしまったり、人を傷つけたり、傷つけられたりしてしまいます。

みなさんにお願いがあります。ぜひ、今日から規則正しい生活を送りましょう。そして、太陽の下で、たくさんからだを動かし、たくさんの美しいものに触れましょう。