2020.04.20
休校中の子どもたちへ 2
子どもたち、この世の中に道具ほど便利なものはありません。私たち人類は、道具を作り利用することを通じて、この文明を作ってきました。農耕のための鋤の発明は、それまでの不安定な狩猟採集生活から、定住して穀物を多量に作ることを可能とし、私たち人類の人口を飛躍的に増大させ、さらに備蓄できる穀物の栽培は、私たちに富と権力そして学問や科学を生み出すゆとりを作り出しました。今現在は、さらに優れた道具が発明され、世界中を飛行機で走り回ることもできますし、かつては暗い闇の中でおびえながら過ごしていた夜は、電気の明かりに駆逐され、歓楽の時となっています。子どもたち、君たちの回りを見渡してみてください。いかに、たくさんの便利な道具が溢れているか。
でも、子どもたち、この世の中に道具ほど危険きわまりないものはありません。銃の発明や、ノーベルによるダイナマイトの発明は、たくさんの人の命を奪ってきました。また、今問題となっている、原子力発電は、今回の大震災の事故によって、多くの人から住む家や故郷を奪っています。子どもたち、この道具の危険さを、君たちは知っていますか。
今、多くの子どもたちが、いやほとんどの子どもたちが、小学校時代から、ゲーム機や携帯電話、インターネットを使っています。確かに、これらの道具は、情報を調べたり使ったりすることに対しては、とても役に立つ道具です。また、日々の娯楽のためにも、楽しい道具でしょう。でも、危険な道具ではないのでしょうか。私は、君たち子どもたちにとって、これらの電子機器は、君たちの明日を汚しつぶす可能性のある、危険な道具だと考えています。
子どもたち、君たちは、親や大人たちによって、守られています。自分が生きるために働くことを免除されています。それは、君たちに、一生を生き、充実した人生をおくるための技術や知識、経験を身につけてほしいからです。言い換えれば、君たちは、私たち大人が義務として課せられている労働を免除されていますが、明日のための勉強という仕事を課せられています。その勉強のための多くの時間を、多くの子どもたちが、ゲーム機などの電子機器で遊ぶことで失っています。今は、確かに勉強より、その方が楽しいでしょうが、将来にどれだけ悪い影響を与えることになるか、実は君たちは気付いているはずです。
子どもたち、自分の欲望に負けた楽しい今は、必ずつらい人生を君たちにもたらします。お願いです。電子機器の奴隷にならないでください。
追伸
この閉塞的な社会状況の中で、家庭での兄弟間のいじめ、親子間の虐待の相談が増え続けています。
ほとんどは、いらいらから来るちょっとした兄弟げんかや親子げんかですが、中には深刻なものもあり、今、それらの解決に動いています。
そんな中、みなさんにお願いがあります。ぜひ、お孫さんのいる人たち、特に小中学生のお孫さんのいる人たちから、定期的に、できれば毎日お孫さんに電話させて欲しいのです。
そして、どんな様子か、何をしているのか、何か助けを必要としていないのか、聞いて欲しいのです。
その一本の電話が、必ず子どもたちにとって大きな支えになります。
ぜひ、周りのお孫さんのいる人たちに伝えてください。
