2020.04.18
休校中の子どもたちへ
子どもたち、君たちに聞きたいことがあります。君たちの仕事は何ですか。
君たちの多くは、こう答えるでしょう。「夜回り先生、僕たちは子どもだよ。仕事なんてない。働いていないんだから」と。でも、本当にそうなのでしょうか。
私もそうですが、君たちの親も、働いています。働いて、お金を稼いで、それで生活をしていますし、家族を養っています。君たちが、日々暮らしていけるのも、学校に行くことができるのも、親が働いているからです。お小遣いをもらって、好きなものを買ったり、好きなところに遊びに行くことができるのも、親が、どんなにつらくても必死に働いているからです。私たち大人には、働いて自立し、家族を養う義務があります。
子どもたち、君たちは、今モラトリアム、すなわち猶予された時を与えられています。簡単に説明すれば、大人になったとき、社会や人の役に立つ人間として自立できるように、働くことは猶予されますが、きちんと健康なからだを作り、また多くの知識を学び、多くの経験をする時間を、社会や私たち大人から与えられています。まさに、これが君たちの仕事なのです。君たちにとって、明日のために、勉強し、自らを鍛えることは、私たち大人にとって働くことが義務であることと同じように、義務なのです。
子どもたち、今、日本では、新型コロナウィルスの感染拡大のために、ほとんどすべての学校は、休校となっています。でも、これは、休業、つまり休みではないのです。学校に行くことはできないけれど、月曜日から金曜日まで、自宅で、いつもの時間割通り自宅学習する、休校なのです。
君たちは、きちんと毎日勉強していますか。毎日、決まった時間、机に向かい、学校の勉強の予習、復習をしていますか。
私は、そうしていない子どもたちをたくさん知っています。ただだらだらと、漫画を読んだり、テレビを見たり、あるいは、ゲームや携帯電話で、ただ時を無駄遣いしている子どもたちをたくさん知っています。それどころか、夜の町で虚ろな時を過ごしている子どもたちも。
でも、こんな日々を繰り返していったら、将来はどうなるのでしょうか。たしかに、日々遊んで暮らすことは、楽ですし、楽しいでしょう。でも、それが導く未来は、苦しく厳しいものになります。こんなことは、君たち、子どもでも、ちゃんと考えればわかることです。子どもたち、今を楽しむことは、将来を苦しむことです。
子どもたち、お願いです。こんな時こそ、今を明日のために使おう。きちんと毎日学ぼう。学校の勉強でなくてもいい。本を読むことでも、スポーツをすることでも、料理を学ぶことでもいい。君たちの明日にきっと役立つことを、今、しかも日々やっていこう。今のつらさが、必ず、君たちの明日の幸せにつながります。
