2020.03.05
素で生きる
私が、ずっととても気になっていることがあります。それは、日本の子どもたちや若者たちの服装や化粧がどんどん派手になっていることです。しかも、TPOを考えずに。TPOとは、Time,place and occasionの略語で、時と場所と目的という意味です。
みなさん、たとえば、友人の親のお葬式に、ピンクや赤などの派手な服装で出向き、大騒ぎをする。こんなことができますか。できないでしょう。ただでさえ哀しみの中にいる友人のこころをさらに傷つけてしまいます。体育の授業に、派手なミニスカートで参加する人もいないでしょう。これでは、運動はできません。大工さんが、スーツを着ていい仕事はできませんし、学校の先生が、海水パンツで教壇の前で踊っていたら、即笑いもの、それどころか、教室から退場でしょう。これが、TPOを考えるということです。
私たちは、子どもも大人も、服装や、言葉遣い、行動すべてで、このTPOを考え生きていくことが大切だと、私は考えています。でも、今それが何かおかしくなっています。
朝、駅で、数多くの高校生たちと出会いますが、髪を染め、本当の自分の顔がわからないほど、厚化粧で、制服のスカートをこれでもかというくらい短くした子どもたちがたくさんいます。彼女たちは、高校に何のために行くのでしょうか。ファッションショーのためでしょうか。
これは、多分、テレビの影響が大きいと思います。毎日、テレビでは、若いタレントたちが、派手な格好で、出演しています。それをまねしているのでしょう。でも、なぜテレビのタレントたちが、あんなに派手な格好をしているのかわかりますか。それは、人より目立たなくてはならないからです。しかも、外観だけで。そうしなければ、テレビの世界で生き残ることはできません。
私は、ある若い女性タレントから相談を受けたことがあります。彼女のことばを忘れることができません。彼女は、こう言いました。「先生、私は、あんな派手な化粧や服装で、テレビに出たくありません。親からもらったこの素の顔で、姿で、きちんと生きたい。あんな格好をさせられていると、どんどん自分が壊れていきます。本当の自分がわからなくなります」彼女は、今、報道の世界で、素の顔で、しかもスーツ姿で、笑顔で生きています。
みなさん、もう一度、日々、自分にとっての、TPOをよく考えよう。そして、そのTPOにあった服装で、生活しよう。それが、必ず、みなさんの明日の幸せにつながります。
追伸
我が家には、4本の桜がありますが、そのうちの二本、「佐藤錦」というサクランボがおいしい桜が満開となりました。例年より、二週間早い満開です。たくさんのミツバチが、蜜を集めに来ています。今年の暖冬のせいでしょう。
新型肺炎のため、3月のすべての講演会が中止になり、少しのんびりと次の本を書こうと思っていました。
ところが、安倍首相の英断?、あるいは暴挙! のために、ほとんどの小中高校が休校となることとなってしまいました。給食を命の糧としている子どもたちにとっては、死活問題です。今は、ずっと日本各地の「子ども食堂」の運営を守ること、その活動日数を増やすこと、基礎的食材を確保することで、日々忙しく動いています。しかし、あまりにも急な決定だったため、食材を充足させることすら難しい現状です。しかも、多くの自治体が、子どもたちが集まることを禁止したため、会場の確保すら難しくなっています。
また、3月に全国の都市部で行っていた「子どもデパート」、まだ使用できる制服や鞄、運動靴などの、中学や高校への進学時に使用できる物品を無料で提供する場の開催についても、その運営と開催が、ほぼ不可能となっています。困り果てています。
何とかしないと。
