2020.02.02
こころの病はからだから
みなさんに聞きたいことがあります。それは、この一ヶ月、夜、眠れない夜や眠りにくい夜があったかどうかです。どうですか。もし、あったとしたら、それは、こころに病の兆候があるということになります。リストカットやうつ病など、後天的なこころの病は、文明病といわれています。アメリカやイギリス、フランス、ドイツ、日本など、先進国で多く発症しているからです。でも、これも当たり前です。アフリカや南アジア、南アメリカなど、多くの国々の人たちは、朝早くから夜遅くまで、農場や工場などで、からだをぼろぼろに使って働いています。生きていくために。夜は、悩んでいる暇などありません。ただ疲れ切って眠るだけです。
後天的こころの病の一番の原因は、ストレスだといわれています。ストレスとは、こころとあたまが疲れているのに、からだが疲れていない。この心身の分離した状態を、心理学ではストレスと呼びます。
私たちが生きているこの時代を考えてみて下さい。からだは、楽です。ほとんど使う必要はありません。だれかと直接会わなくても、電話で話ができますし、移動も車や電車。スポーツや音楽も、直接見に行かなくても、テレビで見て、聞くことができます。その一方で、街を歩いても、どこにいても、人の目を気にして、また、耳を澄まし車に気を配り、こころとあたまは、いつもぴりぴりしています。これが、こころの病の原因となっています。今、日本では、百万人が、うつ病と認定され、一千百万人が、心療内科や精神科でこころの病の治療を受けています。大変な時代になっています。
それでは、こころが病にならないようにするには、まずは何が大切だと思いますか。実は、こころの病の一番の予防法は、からだをいつもきちんと健康に保ち、そして体調を最良に保つことです。からだに病があれば、体調が悪ければ、こころも暗くなってしまいます。熱があったり、痛みがあるとき、楽しいことを考えることはできないでしょう。それと同じです。それでは、健康や体調を良くするためには、何をしたらいいのでしょうか。実は、簡単です。生活習慣をきちんと整えるのです。夜は、十時には眠り、朝は六時に起床。そしてきちんと朝の散歩と朝食。昼は、仕事や勉強だけでなく、きちんと太陽の下でからだを動かす。これを毎日きちんと繰り返すこと。これが、一番のこころの病の予防法です。やってみよう。
