2020.01.06
「感じること」と「考えること」
みなさん、今日は、「感じること」ことと、「考えること」の違いを話してみようと思います。ところで、みなさんは、このどちらが大切だと思いますか。このどちらが、より確実だと思いますか。多分ほとんどの人が、「考えること」と答えると思います。でも、それは、事実でしょうか。私は、違うと思います。
「感じること」は、直接の体験から生まれます。今、ここで直接経験したことに対して、私たちのこころが動き、即座にあるイメージをこころに浮かべてくれる。これが、「感じること」です。でも、それに対して、「考えること」は、その「感じること」を、自分の過去の経験や知識と照らし合わせ、頭の中で、イメージを作ることです。わかりますか。「感じること」は、直接の体験ですが、「考えること」は、自分が勝手に行う想像なのです。
たとえてみましょう。だれかに、ひどいことばを言われたり、無視されたりといういじめで、つらくなったり、学校に行きたくなくなったりすることは、「感じること」です。みなさんのこころが、このままでは、こころが壊れてしまいますよと知らせてくれています。でも、過去にいじめられた経験があるために、人が怖くなり、働くこともできず、家に引きこもる。これは、「考えること」です。世の中には、いじめをするようなひどい人より、優しいすばらしい人のほうが、はるかに多いのに、過去の経験から、こころを閉ざし、そして、世の中のすべての人が、自分をいじめると勝手に考えてしまっています。
私のもとには、たくさんの、過去のいじめによって、人が怖くなり、引きこもっている人たちからの相談があります。みなさんにも、こんな経験はありませんか。冬にドアノブを触ったら静電気でびりっときてしまった。また、ドアノブに触ろうとしたら、その感電したときのことを思いだして、また静電気が起こるのではないかと考えてしまい、手が引っ込んでしまった。まさに、これです。何も起こらないかもしれないのに。
みなさん、「考えること」は、必ず、みなさん自身の過去の経験や知識によって、汚されてしまいます。そして、本当のものを見失ってしまいます。「考えること」を少し横に置いて、「感じること」を中心に生きてみませんか。そのためには、できる限り、自然や人と直接触れあうことです。そして、素直にこころで感じることです。過去に汚されず、今を、日々新たに感じて生きる。これが、新しい明日を拓きます。
