夜回り先生 水谷 修
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昨日は、静岡県伊東市に

昨日は、静岡県伊東市に行ってきました。

みなさんも知っていると思いますが、伊東市は、今混乱の中にあります。

 

市長の学歴詐称から始まり、市議会から市長が不信任され、本来なら市長が辞任すれば済むことなのに、議会を市長が解散し、今市議会議員選挙となっています。

 

伊東市には、私の知り合いの市会議員が三人います。その応援に昨日は行ってきました。

 

伊東市は、私にとって思いでの町です。

私は、子ども時代貧しかった。母と二人の生活、母は、朝早くから夜遅くまで働き、私を育ててくれました。

 

そんな子どもの頃、伊東市に関係する有名なCMが全国各地で日々流れていました。

「伊東に来るならはとや、電話は、よいふろ」こどもたちがみんなで口ずさんでいました。当時のこどもたちや家庭にとって、休みに、伊東に家族旅行に行くことは、夢でした。

 

私の多くの同級生たちも、夏休みに伊東のはとやに家族旅行に出かけました。でも、私は貧しく、必死に一人で働く母に、頼むことなどできませんでした。

 

そんな小学六年生の七月でした。夜早めに帰ってきた母が、「修、プレゼント」と渡してくれたのは、伊東のはとやの宿泊券でした。

 

その日からは、大変です。毎日はとやに行くことを夢見て、指折り数えて日々を過ごしました。

 

ついにその日が来ました。朝一番の電車で伊東に、ついてすぐに母と海で海水浴。そのあとは、プールで泳ぎ、温泉に。母は、そんな私の姿をやさしく見ていてくれました。

 

夕食の時間、私と母は、そんなにお金がありませんから、食堂の端に用意されたテーブルで、二人で食事を取りました。多分一番安いプランだったのだと思います。他のテーブルでは、多くの親子が、刺し盛りや鍋がついた豪勢な料理を、みんなでわいわい食べていました。でも、私にとっては、目の前にある料理で十分でした。

 

そんなときです。担当の仲居さんが、母のところに、「これも食べてください」といって、刺身の盛り合わせやちいさな鍋料理を持ってきてくれました。どれだけ嬉しかったか。

 

母と二人貧しいながらも、来てくれた私たちへの、はとやさんからのプレゼントでした。

 

あの日から、伊東市は、私にとって最高の優しさという思い出をくれた町となりました。

 

でも、その伊東市が、今や、嘘と怒り、憎しみの町となっています。哀しいことです。

 

そんな伊東の町を、またあのころの優しい町に戻したい、そんな想いで、昨日は、伊東の町に行ってきました。