2021.06.30
子どもたちへ
このところ、子どもたちの鉄道での自死が続いています。奈良でも、尊い少女のいのちが失われました。哀しいです。
子どもたち、君たちは、あまりにも生きている時間がまだ短い。すなわち、人生の経験が少ない。だから、とても、考えることが単純で過激です。
一人の大人から嫌な思いをさせられたり、裏切られれば、「大人なんて」と、すべての大人に背を向ける。一人の先生とぶつかれば、「学校なんて、先生なんて」と、こころを閉ざし逃げる。一人の友だちを失えば、「私は、孤独、死にたい」と、落ち込む。
でも、子どもたち、この世には、何人の大人がいるのですか。君の学校には、何人の先生がいますか。友だちは、何人作ることができるのですか。子どもたち、お願いです。一人の大人、たとえ親から、嫌なことをされても、大人に背を向けないでください。回りの大人たちに、それを訴え、救いを求めて下さい。確かに、世の中には、悪い大人はいます。でも、その数十倍、数百倍のいい大人たちが、必ず君に救いの手をさしのべてくれます。
子どもたち、お願いです。学校で、先生とぶつかっても、こころを閉ざさないで下さい。校長先生や他の先生がたに、泣いていい、叫んでいい、救いを求めて下さい。救いは必ず来ます。
一人の友だちを失ったからと、「死にたい」と言わないでください。そんなときこそ、多くの回りの仲間たちに、たくさんの優しさを配って、新しい友だちをたくさん作るのです。
子どもたち、人は、人と人との直接の触れあいの中でしか、自分を磨くことはできません。明日をつくることはできません。どんなにつらくても、厳しくても、人との触れあいを、自ら断ってはならないのです。それは、君たちの明日を汚し、奪ってしまうことになりますから。
私は、中学の時、二年間、完全にこころを閉ざしました。ある教員からの、理由のない暴力が原因でした。だれとも話をすることを止め、中学にも試験の時以外は行くことを止め、ただ図書館に通い、勉強と読書。確かに得たものもたくさんあります。たくさんの知識と論理性。社会的に恵まれない人たちへの優しさ、権力を振り回す人への怒り・・・。今の、私の活動の基本は、このときに作られたと思います。
しかし、失ったものも多い。人との協調性や多くの友人、思い出・・・。
子どもたち、だれからであれ、どんなに嫌な思いをさせられても、絶対にこころを閉ざさないでください。死なないでください。ともかく、一人でも多くの人に、救いを求めて下さい。救いは、必ず来ます。
