夜回り先生 水谷 修
公式ブログ

Osamu Mizutani Official BLOG

みんな違って、みんないい

私は、この春、たくさんの花をただひたすら眺めました。見つめました。

 

みなさん、一本の木に咲くたくさんの花を、一つずつていねいに見つめたことがありますか。ぜひ、やってみてください。

 

私は、この春、梅、こぶしからはじめ、桜、桃、山吹、つつじ、さつきと、たくさんの花を、眺めてきました。そして、その一つひとつの花を時間をかけ、見つめました。

同じ桜の花でも、一つひとつ大きさも色も微妙に違います。大きく花びらを広げ、その存在を周りに誇らしく示している花もあれば、日陰側の幹から、人の目から隠れるように咲いている花もあります。でも、どの花も美しい。子どもたち、今日公園に行って、どんな花でもいいです。同じ種類のたくさんの花を見比べてください。そして、その中で、美しい花と醜い花を区別してみてください。できると思いますか。私は、できないと思います。それは、どんな花もそれぞれが美しいからです。

 

私のもとには、たくさんの子どもたちから、自分の容姿に関する相談があります。「みんなからデブといわれてます。つらい、死にたい」、「自分の顔が、気に入らない。だれとも会いたくない」

また、町を歩いても、テレビの中にも、親や先祖から引き継いだ自分の大切な顔を、厚い化粧で塗り立てて、まったく違う顔にしているたくさんの若者たちに会います。整形手術で、自分の顔やからだを変えている人もいると聞きます。哀しくなります。

 

百の花には百のそれぞれ異なった美しさがあるのに、人間にはないのでしょうか。私は、そうは思いません。

私は、講演で全国を回っていますし、大学の教壇にも立っていますから、たくさんの人たち、子どもたちに会います。

どの人にも、その人にしかない美しさがあります。ただ、こころにたくさんの哀しみを抱えていて、目から生きる力が失われ、自分の持つ美しさを潜めている人、こころに憎しみやうらみを抱え、斜めからしかものを見ることができず、自分の持つ美しさを汚している人もたくさんいます。でも、そんな人たちも、心の中の哀しみや汚れを取り去れば、みんな美しい。私は、いつもそう感じています。

 

みなさん、花はなぜ美しいのか知っていますか。それは、その短いいのちを精一杯生きているからです。

雨に叩かれ、寒さに震えさせられても、ただひたすらそのいのちを次に繋ぐために生き抜いているからです。

みなさん、必死で競技に取り組むスポーツ選手、みんな美しくないですか。一心不乱に働く人たち、美しくないですか。

 

お願いです。本当の美しさとは何か。きちんと考えてみてください。