2021.04.06
報道の恐ろしさ
みなさん、報道とは何か知っていますか。
報道とは、政治や経済、社会で日々おきている事件や事実を、できるだけ早く、そして正確に、私たちに伝えることです。新聞や雑誌、テレビ、ラジオ、最近ではインターネットが、その役目を担っています。
これらの報道機関の中で、今、最も早く情報を伝えているのは、インターネットでしょう。次に、テレビ、ラジオ、そして新聞、最後が雑誌となるでしょう。
これには簡単な理由があります。インターネットのニュースは、二十四時間、一年三百六十五日、絶え間なく配信され続けています。常に最新の情報が、アップされてきます。テレビの場合は、一日に何度もニュースの時間があり、緊急の場合は、テロップなどでニュースを伝えることができます。それに対して、新聞は、朝刊と夕刊、一日に二回。しかも休みの日もあります。雑誌の場合は、週刊か月刊となってしまいます。
今、インターネットのニュースだけで、報道に触れている人が増えています。私は、これには賛成できません。いや危険なことだと考えています。確かに、インターネットのニュースには、早さという武器があります。しかし、そのための限界もあり、最初の時点で確実に把握できる事実関係を報道しているにすぎません。その詳しい状況や背景を、何人もの記者が取材、検証し、また専門家がそれについて見解をきちんとのべる報道は、現在のインターネットニュースの環境では無理がありますし、それをしようとはしていません。
もしみなさんが、きちんとある事件について知りたい、政治や経済、社会の問題について知りたいと考えるのでしたら、インターネットのニュースだけでは不足です。きちんとテレビの報道で目で確認し、そして新聞報道で、できる限り正確に知り、そして、雑誌の報道で、専門家の意見や見解を聞くことが必要です。
また、報道ほど恐ろしいものはありません。その恐ろしさと影響力の強さから、「第四の権力」とも呼ばれています。もしも、日本の報道機関がすべて、ある国について、あるいはある政党や、ある人について、問題点や悪いことを報道し続けたとします。これを報道の世界では、ネガティブキャンペーンといいます。それを鵜吞みにした多くの人が、その国や、その政党、その人を憎み嫌うことになってしまいます。実は、そのようなことを巧妙にしている報道機関も世界の中にはたくさんあります。
みなさん、お願いです。報道に興味を持ちましょう。それが君たちの明日の力につながります。しかも、インターネット、テレビ、新聞、雑誌・・・、できる限り多くの報道に日々ふれる習慣を作りましょう。そして、それを家族や友人と語り合う習慣を。
追伸
5月に私の新刊「たかがニュース されどニュース—報道から見える現在の日本」が出ます。まさに、この問題について書いた本です。たくさんの驚きと気づきがあると思います。ぜひ読んでみてください。きっと、報道に対する見方が変わります。
